医療格差、教育格差ならぬ「住宅格差」~新住協全国総会in仙台より

2019926日仙台にて、新住協の全国総会&研修会が行われました。

とても有意義な研修会だったのですが、まずは印象的だった言葉より紹介します。

「住宅格差」

 

新住協の事務局長で理事の会沢さんの言葉です。

 

会沢さん

立ち上げより長らく新住協を支えてこられた会沢さんが、この度理事を退かれ顧問となられることとなりました。これまでの高断熱住宅普及の功績は大きく退任は残念ですが、まだまだ顧問として活動いただけるということで、ご活躍はまだまだ続くと思います。

 

近年は全国の高断熱住宅に住む方を取材されて「この家にしてよかった」という本を出版されています。VOL1VOL3まで発刊されていて、続編もでるそうです。

 

 

われわれ中四国九州支部では、広島のカオル建設さんと徳島の辻組さんのが取り上げられています。中四国でもどんどん広めて取材が増えて欲しいものですね。

長年にわたり新住協を支えておられた会沢さん、西方さん、金子さん。理事を退任されるとのことですが、これからもご活躍とご指導よろしくお願いします。

 

医療格差・教育格差とは

医療格差、教育格差とは本人が知らないだけで

「同じ医療、教育でも現実的には格段の差がある」

という意味です。

・地域的な要因

・収入的な要因

等により、受けられる医療、教育が変わってくるという意味です。

保険制度が脆弱で医療費が高いアメリカでは、収入による寿命が違うという話を聞いたことがある方もいると思います。

 

 

 

会沢さんが「住宅格差」という言葉を思いついた発端はこの記事だったそうです。

地方で2年間通院して直らなかった炎症が、都市部の病院だと1週間の入院で完治し、医療格差でがくぜんとした、という記事です。

 

今、住宅は大革新の時代

住宅の省エネ基準義務化は見送られましたが、現在は住宅性能の大革新の時代です。

200mm断熱、300mm断熱、400mm断熱が現実的に施工され、東北・北海道のトップランナーは標準仕様になっています。

四国でもトップランナーの工務店や設計事務所は壁150mm断熱が標準になり、パッシブハウスクラスだと200mm断熱をしています。

 

サッシもトップランナーはトリプルガラスを標準採用しています。

 

それで実現する室内環境は、家の中には寒さ・暑さがほとんど感じない環境ができます。

それでいて必要な光熱費は賃貸のときよりも安い。

今まで冷暖房エネルギーを垂れ流しにしていましたが、エネルギー使用量を極少にした超省エネの建物が現在では実現します。

 

しかし、それを知らずに建ててった方もいるのです。

 

知らぬが仏とは私のこと(涙)

 

会沢さんの資料よりです。

2年前ですから2016年くらいに新築。

「家全体があたたかい」というキャッチコピーにいいなぁと思って建築。

しかし、感想は「高断熱高気密ってこんなもの?」という結果だったそうです。

 

それで後で知ったのが新住協のQ1住宅パッシブハウス

新築した頃に「家全体があたたかい」ということを実現しているところがあったのです。

 

高断熱・高気密ブーム?

 

住宅の広告をみると、「高断熱・高気密」の文字が踊ります。

性能ブームなのか、よく見かけるようになりました。

高断熱・高気密といっても明確な基準はありません。

 

長期優良住宅レベル=省エネ等級4Ua=0.87W/K、気密測定せずで、高断熱高気密と名乗っているところもありますね。

 

香川県でもこのレベルだと冬はかなり寒いです。

 

まとめ~住宅格差を解消しよう

 

会沢さんのまとめです。

住宅格差を世にしらしめ、格差を解消するのが、未来の活路。

 

微力ながらこういうブログ発信等でホンモノの高断熱住宅を発信して、後悔する方を少しでも少なくし、地球環境に少しでも貢献できたら幸いに思います。

 

広島の雄、カオル建設さんも↓のような広告を早速作って活動を始められています!